相馬野馬追を見学してきました 2023年8月17日
7月29日(土)、30日(日)有志の皆さんで相馬野馬追を見学してきました。
7月29日(土)
1.総大将お迎え
北郷陣屋(南相馬市鹿島JAふくしま前広場)では、副大将を中心に、侍大将、副軍師がそろい、軍者をはじめとする各役付武者や螺役などが整列して総大将をお迎えします。総大将到着のほら貝が鳴り響き、総大将(相馬中村藩主家第33代当主・相馬和胤(かずたね)氏の孫の相馬言胤(としたね)氏(14))が騎馬武者らを引き連れ堂々とご到着です。(写真 前:侍大将 後:総大将)
7月30日(日)
1.騎馬武者行列
野馬追には馬361頭(約200頭が地元で飼育しており、残りは他地区から借りた馬だそうです)が出場し、武者行列が相馬中村神社からさっそうと出陣。ほら貝の音と共に“カツカ”と“ひずめ”でアスファルトを叩く音を響かせ騎馬武者が目の前を通ると、猛暑の中沿道に集まった観客から拍手が湧き起こっていました。今日は特別サービスでカメラに向かい“ヒヒーン”と歓迎の意を示す馬もいました。また、少女の騎乗(一寸お疲れ?)も見られこのようにして伝統が引き継がれていくのでしょうね。
小学高学年のころ放牧地から裸馬に乗り馬小屋に連れ帰ったこと等を思い出しながら、大変な暑さの中1時間ほど延々と続く行列と、馬糞の匂いを懐かしく見学しました。
2.甲冑競馬
雲雀ケ原祭場地の1周1000メートルのコースを、一般騎馬34人が6レース行い会場を沸かせました。
8割以上は、JRAや地方の競馬場で走った元競走馬でG1優勝馬もいるそうです。
スタートラインの若干奥で各馬がゆっくりぐるぐる回りながらスタートの態勢を整え、頃合いを見てスタートですが、ゲートがある訳では有りませんから、フライングぎみにようやくスタート、出遅れも当たり前。向こう正面から3コーナーを通過、いよいよ圧巻の最後の4コーナーです。馬体を斜めに、白鉢巻きに鎧(よろい)姿の騎馬武者が旗指物をなびかせて砂煙を上げながらの競り合いは中央競馬にはない醍醐味です。感動でした。
3.神旗争奪戦
雲雀ケ原祭場地で約180騎が出場しました。花火で打ち上げられた赤(相馬太田神社)、青(相馬中村神社)、黄(相馬小高神社)の3色の御神旗計31本を激しく奪い合い、威風堂々と武勲を挙げました。(福報民報)花火を打ち上げる場所、風向きによって御神旗がどこに落ちてくるのか分からないため、予測が外れた場合は紛争戦の馬郡に入れず多くの馬が取り残された状態になります。落ちてくる御神旗を目指し移動する馬郡に感動しました。
テレビで観て凄いなとは思っていましたが、今回、見学に参加してその臨場感を肌で感じ感動しました。この機会がなかったら一生見ることができなかったでしょう。今回の企画に感謝いたします。今年は54年ぶりの猛暑だったそうです。
一部の年寄りには キツカ~ (記:吉田)