JR日高線 鵡川~様似間廃線決定(2020.10.23 バス転換合意)
通学で使った日高線が台風の被害で寸断され、2021年4月1日、とうとう廃止されたことを、新聞の報道で知りました。ふるさとが遠くになり、もう沿線の牧場のサラブレッドの姿、そして浜辺の昆布干しの姿が見られないと思うと悲しくなり、私たちの税金がこの復旧にどうして使えないだろうと残念でなりません。
通学の電車には、色々な思い出があります。中学まで田舎に育った私にとって、見るもの体験するものが初めての連続でした。他校生の女子高生にあこがれのまなざしを向けながら、声もかけられなかったこと。勇払駅に近づくと、車窓から入り込む何とも言えない製紙工場の異臭はいまもまだするのでしょうか。勇払から満員列車の中で女子高生に足を踏まれながら、じっと苫小牧まで耐えた小心ものの新一年生、そしてやきいれが怖い先輩となるべく目を合わせず、下を向いていた一年生の頃。そんな先輩が、北海道警察に採用されたことには驚きました。
車の時代とあきらめざるを得ませんが、ローカル線がなくなるごとに、同時に町の景色がさびれていくと思うと、生まれ故郷の友が元気にやっているのだろうかと心配になる今日この頃です。
厚賀出身 松崎利信(s43 土)